
前屈をしようとしたその瞬間、首だけが先に動いてしまう。胸や腰はほとんど丸まらず、首への負担ばかりが増していく。M様も、そんな「首誘導」の動きに長年悩まされてきた方でした。
ご自身では、ちゃんと体を曲げているつもりでした。股関節も使えているように感じていました。でも、動画で動きを確認してみると、初動の15度から30度の段階で、すでに首が過剰に倒れてしまっていたのです。
「本来動くべき胸椎や腰椎は、ほとんどサボっている状態でした」とお伝えすると、M様は驚かれた様子でした。それもそのはず、股関節を曲げる動き自体は素晴らしかったのです。ただ、戻るときに腰が反りすぎて、体幹が正しく使えていなかった。
さらに、ふくらはぎが後ろに引っ張りすぎて、膝が過剰に伸び、前ももに力が入る。その結果、立ち姿勢も斜め前に傾いた「マイケルジャクソン状態」になっていました。
「首と腰は、サッカーで言えばディフェンダー。本来守るべき場所なのに、攻めに行ってしまっている。逆に、フォワードである胸椎はサボっている。この役割を元に戻しましょう」
そう説明すると、M様の表情がパッと明るくなりました。動くべき場所が分かれば、あとは正しい感覚を体に覚えさせるだけ。床を踏む感覚を取り戻し、首ではなく胸椎から動き始める練習を、一つひとつ丁寧に進めていきました。
「自分一人では気づけなかった」とおっしゃるM様。動作分析で可視化することで、ようやく長年の謎が解けたようでした。
白山市、松任、野々市からも、姿勢のお悩みで多くの方にお越しいただいています。ご自身の体の使い方に気づきたい方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。

コメント