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筋肉をほぐすってそもそもどういう意味があるの?

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整体師兼パーソナルトレーナーをやっていた時代から数えて9年目  

 

 

修業時代、大衆もみほぐしマッサージ店や接骨院チェーン店で アルバイト兼下積みしていた時も含めるなら12年目

 

 

ボディワークの世界に入って長い年月が経ちました    

 

改めて、筋肉の緊張をほぐす事 これはどんな意味があるのか  

 

今の私の見解をお話ししようと思います    

 

 

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* ほぐすだけで終わるなら、また元に戻ります

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緊張している所をもみほぐしました ゆるみました  

 

もしこれだけで終わっていたのなら、またすぐ元に戻ります  

 

 

なぜなら、

 

患者様の日常生活動作が変わっているわけではない為です  

 

   

 

厳しい話になりますが、 筋肉を揉んでゆるみました  

 

ゆるんだ、だから何になる という話になってしまいます

 

 

    この12年の間に、数多くの整体院、治療院に通いました セミナー、スクールでも技術講習をこれでもかと受講しました  

 

 

中には15分¥20,000の施術というのも受けました    

 

結果、どうなったか   そんな神の手の整体技術を受けたとしても

 

10分もしないうちにまた緊張は元通りになりました    

 

 

 

考え方や治療に対する解釈の差こそあれ、 基本的には “緊張をゆるめる”という所に全て帰結しているケースが大半だった というのが現実です    

 

ベッドから立ち上がった瞬間に、重力がのしかかります

普段と変わらない立ち方、歩き方で日常生活動作を行う訳なので、 またすぐ緊張が復活します    

 

 

ただゆるませるだけなら、方法はなんでもいい事になってしまいます

湿布を貼るでも、塗り薬を塗るでも、ニッキュッパもみほぐしで1時間2時間もみほぐしてもらうのでも 同じように緊張はゆるみます    

 

ゆるませてどうしたいのか、がなければ解決にはならない というのが実情です    

 

 

もちろん、もみほぐしたその時の気持ちが和らいだり、一時的に血流が改善したり、メンタル面からストレスが解消されたりといったリラクゼーションの効果はあります  

 

 

  患者様がそれをご理解いただいたうえで受けるならいいのですが、  

「揉めば揉む程揉んだ所が治りますよ」

といったような売り文句で集客しているお店は、 これまで務めた所にも数多くありました  

 

 

  中には解剖学も運動学も何も勉強していない人や、

ニッキュッパもみほぐし店の中にも、 そのような事を言っている人も数多くいました

 

 

 

もちろん、お店さんそれぞれの方針なので、とやかくは言いませんが、  

「揉めば揉む程揉んだ所が治ります」

 

そう言われ、それを真に受けてしまった何も知らない患者様は、 いつまでも改善されない事になります

  それどころか、

長時間、ただただ何も考えずに揉むような事をしてしまうと、   揉めば揉む程揉んだ所は 逆に悪化していく

というのが真実です    

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もみほぐすだけならむしろ悪化します

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揉めば揉む程揉んだ所が治ります  

 

こういった売り文句がなぜまかり通るのかというと

やる側からすると、「何も考えなくてもいい」んです  

 

なぜ痛みが出るのか分析もしなくていい

評価もしなくていい

病態に対する患者様との相互理解やご説明もする必要もない  

 

  つまり楽 楽なのでここに走る施術者が非常に多くいます  

とにかく業界にあるこの風潮が嫌で嫌で仕方がありませんでした  

   

筋肉をほぐしてゆるめる、

その目的は 硬いままの状態だと、その後の機能改善訓練をする際に正しく動けないから   これが今の私の見解です    

 

 

あくまでも、患者様の日常生活動作が改善し、 負担がかかってしまうような前提条件を排除できることが重要です  

 

 

その為には機能改善訓練を通して、負担のかからない動きを患者様自身に覚えていただく事が重要なのですが、  

その際に、一か所に偏った負担が集中した結果、 筋肉が硬く動きにくい状態になっていると、

正しい機能改善訓練を行えない  

 

 

  私が筋肉をほぐす目的はこれになります    

 

 

 
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